上連雀三平『アナルエンジェル』

アナルエンジェル (SANWA COMICS No.) [アダルト] [コミック]

アナルエンジェル (SANWA COMICS No.) [アダルト] [コミック]

2010年ベストのコメントは、1冊ごとに随時記事にすることにしました。というわけで男の娘マンガの創始者にして極北をなす、上連雀三平の最新作について。三条友美『少女菜美』シリーズのような例外もあるものの、エロマンガは基本的に中短篇に分類されることになる。筆者はこのジャンルには「実用性」を一切求めていないので、掘骨砕三作品のような「ポルノグラフィ」はおろか「性表現」なのかどうかすら怪しい作品が並ぶことに。
少女菜美 第2部 (10) 少女発情期編

少女菜美 第2部 (10) 少女発情期編

閉暗所愛好会 (SANWA COMICS No.)

閉暗所愛好会 (SANWA COMICS No.)

上連雀は、小野敏洋おのとしひろ名義による本業の児童マンガを、20年を超えるキャリアに亘って描き続けている。そんな彼がもうひとつの顔を持つに至った契機は、初期代表作『バーコードファイター』(1992-94) だった。バーコードバトルゲームの流行に合わせたタイアップという児童マンガらしい仕事だが、そこでのヒロイン有栖川桜(表紙左)が、物語としては中盤の入り口あたりで、実は男の娘であることが明かされる。その後も世界観は全く揺るがず、「彼女」は少年マンガのヒロインであり続け、真実を知る男子からも「わい、男の桜ちゃんが好きなんや!」と告白される腹の据わった展開は凄い。作者も「彼女」はお気に入りで、「彼女」を主人公にした同人誌を描き始める。それがエロマンガ界の目に止まり、上連雀三平という作家が生まれた。
バーコードファイター (上) (fukkan.com)

バーコードファイター (上) (fukkan.com)

そらのカナタの! 1 (CR COMICS)

そらのカナタの! 1 (CR COMICS)

上連雀エロマンガデビュー作『アナル・ジャスティス』の作品世界は『バーコードファイター』の延長線上にあり、桜は女子校教師(相変わらず女装男子)として登場する。地球規模のバトルの影響で、新しく生まれてきた子供の大半は両性具有になっており、女子校とは言っても生徒の大半はふたなりで女子は少数派、そこに若干の男の娘が紛れ込んでいるという設定。作中で行われるのは主にアナルセックス(女子もディルドーを装着)で、物語の後半では桜は男の娘を率いてふたなり組と抗争を繰り広げたりするが、最終的にはお互いの差異を認めて一緒に楽しみましょう、というユートピア的な結論に落ち着く。
アナル・ジャスティス (Xコミックス)

アナル・ジャスティス (Xコミックス)

アナル・ジャスティス 肉棒射精編

アナル・ジャスティス 肉棒射精編

『アナルエンジェル』の舞台はこれよりも前、『バーコードファイター』の2、3年後で、中学2年生の桜は仲間たちと地球を守る戦いを続けているが、これは月に数回の例外的イヴェントで作中では全く描かれず、ねりもの部の顧問や後輩たち(もちろん全員男子)とセックス三昧の生活を続けている。ただし桜はヒロイン的な位置付けで、主人公は桜に憧れる後輩男子の胡桃。本作のテーマは男の子/男の娘の対比であり、ふたなり/女の子/男の娘の平等を描いた『アナル・ジャスティス』とは対照的に、男の子は男性ジェンダーに囚われた未成熟で不自由な存在、男の娘はそこから解放された自由で完全な存在として描かれる。主人公は桜の導きでまずアナルセックスへの偏見から解放されるが、挿入する行為以外を認められないうちは、桜や同級生にマッチョ的に接することしかできない。再び桜の導きで女装体験を通じて挿入される悦びに目覚めた時、「肛門天使」(=アナルエンジェル)の素質が開花するのであった…

せっかく男の娘を描きながら、ヘテロセックスの役割分担に囚われすぎているような気がしないでもないが、縦ロールの小悪魔的な美「少女」という女性ジェンダーを担い続けてきた主人公の同級生(=男の娘)が、男の娘に覚醒して豹変した主人公を「アナルに対して底が浅いわよ!」と罵りながら激しく突きまくるシーンのカタルシスは何物にも代え難い……と無理やりフェミニズム批評的に読み解いてみたが、本作のポイントは「さくら先輩は…華奢でおちんちんが大きくて…女の子らしい!!」「女の子になって射精するって幸せでしょ?」といった、男の娘マンガならではの頭がクラクラするようなセリフの数々を楽しむことだろう。美少女にペニスを付ければ一丁上がりと言わんばかりの安易なブームを一蹴する、「本物」の凄みが本作にはある。

アナルエンジェル (SANWA COMICS No.) [アダルト] [コミック]

アナルエンジェル (SANWA COMICS No.) [アダルト] [コミック]

天堂きりん『手のひらサイズ。』

手のひらサイズ。 (Feelコミックス)

手のひらサイズ。 (Feelコミックス)

(2011-01-27追記) この項も2010年ベストへのコメントの一項目であることに気付いたので、若干フォーマットを変えました。

プッタネスカの恋 (ダイヤモンドコミックス)

プッタネスカの恋 (ダイヤモンドコミックス)

性春のキズナ (MAX COMICS DX)

性春のキズナ (MAX COMICS DX)

天堂きりんは、秋田書店のTL誌(COMIC MIU/恋愛よみきりMAX)でマンガ家として歩き出した。刹那の快楽としてのセックスが退屈な日々に輝きを与えてくれました的な小咄を、少女マンガ的な絵柄で描くことが求められている世界で、人生の転機になる瞬間を青年マンガ的な絵柄で切り取ろうとして、セックスは行きがけの駄賃のように描く(あるいは尺が足りないので省略する)マンガが単行本化されるほど甘い世界ではない。だが、そのアウェイぶりを面白がった業界異端児の松文館・ガールズポップコレクション(『蜜室』裁判以来、松文館と警察当局の確執は根深く、このシリーズは終了前に12ヶ月連続有害図書指定という伝説を作った)から単行本化されたのが第一作『プッタネスカの恋』だった。その後、いくらかTLの流儀に沿って描いた作品集『性春のキズナ』は秋田書店から単行本化されたが、第一作ほどのインパクトはない。

恋愛アナグラム (Feelコミックス)

恋愛アナグラム (Feelコミックス)

おひさまのはぐ (Feelコミックス)

おひさまのはぐ (Feelコミックス)

むしろ、「本来の作風」であるアウェイぶりが彼女の次なる道を切り開くことになった。フィールヤング誌は90年代から00年代初頭にかけて、岡崎京子と「岡崎チルドレン」たちに全面的に依存した編集方針でヤングレディースコミックの王座をヤングユー誌と競ってきたが、このジャンルの衰退とともにこのスクールの作家たちの限界も明らかになってきた。そこで00年代後半から編集部が採用した方針は、BL/TL畑で才能を持て余している作家たちを大量にスカウトすることで、彼女はKUJIRA、やまがたさとみらと並んで見出された。そして生み出された中篇『恋愛アナグラム』は、小学生時代の人間関係(両親の離婚と、障碍を持つ級友との別れ)に起因する主人公の心の傷を通奏低音に、10年近い恋愛遍歴を簡潔ながら濃密に描いてきれいに着地させた秀作だったが、玄人筋での高い評価は一般的人気には結びつかなかった。次作『おひさまのはぐ』ではその経験を踏まえて、三角関係のような一般に理解されやすい筋書きに軌道修正したが、玄人受けにも一般受けにも中途半端な地点に落ち着いてしまった。

手のひらサイズ。 (Feelコミックス)

手のひらサイズ。 (Feelコミックス)

新ジャンルでの手探りでは尖鋭な作品を生み出す反面、慣れは熟練芸よりも中庸化につながりがちな彼女は、やはり新ジャンルへの挑戦で輝くとあらためて感じさせてくれたのが、新作『手のひらサイズ。』だった。『おひさまのはぐ』は僧侶と保育士のカップルという設定にもかかわらず子供の描写が少なかったが、今回は小学生姉弟を主人公にして子供の世界をたっぷり描いた。子供は独自の世界のルールを持っているが、それは決して大人の世界と異次元ではない、というバランス感覚を保って子供と大人を共に描ける作家は決して多くない。むしろ、諸星大二郎「子供の遊び」をひとつの頂点とする、「子供と大人は別の生き物」という姿勢や、さそうあきら森下裕美の諸作品に現れている、両者のルールに本質的な違いはない(往々にして大人の方が幼い)、という姿勢の方がスタンダードなのではないか。近年の作品では私屋カヲルこどものじかん』が、トリッキーな設定を通じてなんとか子供と大人のルールを同次元で描いているが、思えば入江紀子はこの世界観の名手だった。初期代表作『のら』の瑞々しさを失ってからも、入江は子供と大人の多様な関係の描写を通じて第一線に留まり続けた。そんな彼女が『ごめん。』収録作品でついに子供を「保護すべき対象」として描いた時、作家としての歯車は止まってしまったのは故なきことはない。
神童 (1) (双葉文庫―名作シリーズ)

神童 (1) (双葉文庫―名作シリーズ)

大阪ハムレット (1) (ACTION COMICS)

大阪ハムレット (1) (ACTION COMICS)

こどものじかん 1 (アクションコミックス)

こどものじかん 1 (アクションコミックス)

のら (1) (アスペクトコミックス)

のら (1) (アスペクトコミックス)

ごめん。(ジュールコミックス)

ごめん。(ジュールコミックス)

このblogはすぐ老人の思い出話モードになりがちだが、この天堂作品は、子供/大人の多様な描写の可能性を久々に思い出させてくれた。特に、大阪を舞台にしてもこのような描写が可能だということは、森下裕美大阪ハムレット』が放つ強烈なメッセージ:「子供の世界とか東京モンの妄想や、大人も子供もゼニの下では平等や!」へのアンチテーゼとして興味深い。作者もあとがきで、自分にとって大切な作品であり、いつか続篇を描いてみたいと述べている。主人公姉弟とその友人たち、母とその同僚たちのキャラも立っており、1巻で終えてしまうのはあまりにもったいない。ただし、数100mごとに街の雰囲気が変わる、極めてローカルなコミュニティの集合体である大阪を舞台にしながら、場所が特定しづらい描写になっているのが惜しまれる(風景から推測すると、大阪城公園と鶴橋の間あたりだが)。そのあたりの設定を練り込んでから再開ということなら歓迎したい。

手のひらサイズ。 (Feelコミックス)

手のひらサイズ。 (Feelコミックス)

奈々巻かなこ『港町猫町』

港町猫町 2 (フラワーコミックスアルファ)

港町猫町 2 (フラワーコミックスアルファ)

港町猫町 (フラワーコミックスアルファ)

港町猫町 (フラワーコミックスアルファ)

ザックリした線で擬人化された人に媚びない「猫」たちと、手に余る寂しさと孤独を心に抱えた「魔女」たちの物語。近年の「猫マンガ」ブームとはあまりに異質で、バブル以降の世相ではおよそ受けそうにない作品(事実作者は1996年デビュー、プチフラワー時代から定期的に作品を発表してきたのに不遇で、これが初の単行本)だったが、ようやく時代が彼女に追いついた。2巻に入るとストーリーはますますしなやかに展開し、1巻のストイックさには馴染めなかった読者の心も開くだろう。ただしオールドファンは、この作品が受け入れられる土壌が育ったのであれば、やはり倉多江美リヴァイヴァルを夢見てしまう。
一万十秒物語 (上) (ちくま文庫)

一万十秒物語 (上) (ちくま文庫)

倉多江美自選傑作集 (1) (双葉文庫―名作シリーズ)

倉多江美自選傑作集 (1) (双葉文庫―名作シリーズ)

お父さんは急がない (プチフラワービッグコミックス)

お父さんは急がない (プチフラワービッグコミックス)

2010年私的マンガベスト

長篇部門

01. フクイタクミケルベロス (秋田書店週刊少年チャンピオン連載中) asin:4253205194
02. ろびことなりの怪物くん (講談社・月刊デザート連載中) asin:4063656322
03. 佐藤タカヒロバチバチ (秋田書店週刊少年チャンピオン連載中) asin:4253210708
04. 阿部洋一:バニラスパイダー (講談社・月刊別冊少年マガジン連載終了) asin:4063844110
05. 太田モアレ鉄風 (講談社・隔月刊good!アフタヌーン連載中) asin:4063106985
06. 元町夏央:あねおと (双葉社・隔週刊漫画アクション連載中) asin:4575838454
07. TONO:コーラル〜手のひらの海 (朝日新聞社・隔月刊ネムキ連載中) asin:4022131616
08. 吉田秋生海街diary (小学館月刊フラワーズ不定期連載中) asin:4091670407
09. やまむらはじめ:天にひびき (少年画報社月刊ヤングキングアワーズ連載中) asin:478593557X
10. 羽海野チカ3月のライオン (白泉社・隔週刊ヤングアニマル連載中) asin:4592145151
11. 東毅超弩級少女4946 (小学館月刊少年サンデー超増刊連載中) asin:4091226566
12. 鈴木小波:セカイノミカタ (少年画報社月刊ヤングキングアワーズ連載中) asin:4785934964
13. 桑原草太紅心王子 (スクウェアエニックス月刊少年ガンガン連載中) asin:4757530854
14. 岩岡ヒサエ土星マンション (小学館・月刊IKKI連載中) asin:409188525X
15. タアモたいようのいえ (講談社・月刊デザート連載中) asin:4063656330
次. 郷田マモラ:星屑の少年たちへ (双葉社・隔週刊漫画アクション連載中) asin:4575838438

中短篇部門

01. ゴトウユキコ:R-中学生 (講談社月刊ヤングマガジン連載終了) asin:4063618846
02. 今日マチ子cocoon (秋田書店・月刊エレガンスイブ連載終了) asin:4253104908
03. こうの史代:平凡倶楽部 (平凡社web連載終了+小学館・季刊わしズム) asin:4582834906
04. ヤマシタトモコ:HER (祥伝社・月刊フィールヤング連載終了) asin:4396764960
05. 渡辺ペコ:ペコセトラ (祥伝社・月刊フィールヤング集英社・月刊ヤングユー) asin:4396764863
06. 小池田マヤピリ辛の家政婦さん (祥伝社・月刊フィールヤング不定期連載中) asin:4396765118
07. 天堂きりん:手のひらサイズ。 (祥伝社・月刊フィールヤング連載終了) asin:4396765150
08. 道満晴明ヴォイニッチホテル (秋田書店・月刊ヤングチャンピオン烈連載中) asin:425325571X
09. 高本ヨネコ:恋忍 (講談社・月刊別冊少年マガジン連載中) asin:4063376915
10. 太宰治二ノ瀬泰徳人間失格・壊 (秋田書店月刊チャンピオンRED連載終了) asin:4253232051
11. 海野螢:アリスの二つの顔 (松文館・月刊オナペ→コミックシーモア携帯配信連載中) asin:4790123588
12. 坂井真理:ビューティフルピープル・パーフェクトワールド (小学館・単行本描きおろし) asin:4091885349
13. 森島明子:レンアイ♡女子課 (一迅社・月刊百合姫連載中) asin:475807111X
14. 紺野キタ:つづきはまた明日 (幻冬舎・月刊webスピカ連載中) asin:4344818857
15. 宮田紘次ききみみ図鑑 (エンターブレイン・月刊コミックビーム連載終了) asin:404726847X
次. 上連雀三平:アナルエンジェル (三和出版・月刊コミック・マショウ連載終了) asin:4883564401

コメント

風邪で寝込んでいて読み込みはあまり進まなかったこともあり、blogを始める前から順位だけは決まっていた結果をアップします(コメントは後日加筆)。長篇と中短篇を区切るのは、長篇ばかりにスポットが当たりやすい近年の状況では必然だと考えます(男女区分を行うかどうか以上に)。小池田マヤ『聖★高校生』のような長篇大河4コマが存在する以上、厳密にボーダーを決めることは既に不可能ですが、続き物で単行本3巻以上(になりそうなもの)を長篇、2巻以内の続き物を中篇、連作でも読み切り形式のものは短篇としています。

各15作という数に深い意味はありませんが、「これでは少し足りない」くらいの数に抑えておくのがちょうどよいと思います。少なくとも2010年は30作でも足りないくらい豊作だったわけで、全5作しか挙げられない商業ランキングは、おのずと戦略的なものにならざるを得ないでしょう。「足りない」皺寄せは、長篇ランキングでは連載終了作品に出ています。5巻あたりから常時上位に挙げてきた水上悟志惑星のさみだれ』も、2010年刊行分は壮大なエピローグだったのでご遠慮頂き、単行本が出ていれば上位間違いないタイム涼介アベックパンチ』も、単行本が完結するまでは選べませんでした(基本的に単行本ベースのランキングです)。

なお、あらためて説明するまでもないかもしれませんが、色分けについて:
デビュー同然:読み切りや短期連載を経て(あるいは一切経ずに)、この作品で初めて広く読者に認知された作家。
作家歴約5年:短篇集や長篇連載の経験を経て、この作品で新境地を開いたり、過去の仕事をまとめたりした作家。
作家歴約10年:順調か不遇かはさまざまなれど。約10年にわたって自らの信じる道をひとすじに歩んできた作家。
作家歴約20年:自らの信じる道を行くだけでは済まされない幾多の修羅場を経験し、約20年生き残ってきた作家。
作家歴30年超:もはや編集者の一存ごときでは動かせない存在感を持ちながら、依然自己模倣を免れている作家。

帰国しました+届いていました

帰りの飛行機が吹雪で欠航して、それから色々あって一日遅れでようやく帰国したら、これが届いていました:

花のズボラ飯

花のズボラ飯

かの『かっこいいスキヤキ』や『孤独のグルメ』で原作を担当した久住昌之と、豊満ロリを描かせたら世界一のうさくんの最強タッグ(うさくんは実は女性だったのか! マコちゃんのお母さんが悦子という名前なのはそういうことだったのか! と其界騒然の)は伊達ではなかった。主人公の花さんは、ダンナのゴロさん(笑)が単身赴任中で、最寄駅から徒歩20分のマイホームに一人暮らし。3駅離れた街の書店で働いているのでよくある主婦マンガの主人公ほど暇ではなく、1階の居間のソファと2階の寝室のベッド以外はゴミかそれに近いもので床が見えないズボラ生活を満喫中。そんな花さんが日々作っているズボラ飯のレシピを大公開! というエレガンスイブ絶賛連載中の作品なのですが…

『マコちゃん絵日記』はトーンをデジタル化したすっきりした画風にしている反動なのか、アナログな描き込みが半端ない! 勤め先の書店の書棚も、久しぶりの洗濯で窓一面に翻る洗濯物も、部屋中に散乱した本の山や着古した衣類や空き袋の類まで、トーンは殆ど使わずにカケアミや点描で空間が埋め尽くされた、こうの史代もかくやのコマが並ぶ。この熱量で、どんなに美味しそうな料理が描かれているのかと期待すると大いに肩透かしを喰わされるのですが…(卵かけご飯2杯とバカップルへの怒りだけで8頁が埋められているのが問題なのではなく、料理の見た目は『美味しんぼ』級なので…)

花さんの食べっぷりの良さ、「ウンマア〜〜ッ!」という至福の表情はもうたまらない。よしながふみきのう何食べた?』のシロさんの料理を花さんが食べたら、史上最高の料理マンガになること間違いないと思うのですが、どなたか企画しませんか?

かっこいいスキヤキ (扶桑社文庫)

かっこいいスキヤキ (扶桑社文庫)

孤独のグルメ 【新装版】

孤独のグルメ 【新装版】

マコちゃん絵日記 3 (FLOW COMICS)

マコちゃん絵日記 3 (FLOW COMICS)

きのう何食べた?(4) (モーニング KC)

きのう何食べた?(4) (モーニング KC)

マンガblog始めます

ある程度自信が出てきたので、mixi日記から独立させることにしました。とは言っても今年はいきなり海外出張なので、最初の日記は1/15頃になりそうです。

港町猫町 2 (フラワーコミックスアルファ)

港町猫町 2 (フラワーコミックスアルファ)

手のひらサイズ。 (Feelコミックス)

手のひらサイズ。 (Feelコミックス)

真昼に深夜子 2巻 (ビームコミックス)

真昼に深夜子 2巻 (ビームコミックス)

あたりを予定しています。